【BMW F750GS 試乗レポート】逆回転270度クランクが心地良いパルス感!

270度クランクならではの溌剌としたパルス感

走り出すとすぐに、心地良いパルス感がエンジンにあって不等間隔爆発を生み出す270度クランクの持ち味がしっかり感じられた。スムーズに吹け上がった先代エンジンより、ツインらしさがありテイスティ。エンジンの鼓動感が不快な振動になっていないのは、シリンダーの前後にカウンターバランサーをそれぞれ内蔵しているからで、制振にも充分に配慮するあたりがジェントルマン向けのBMWならではだ。

よく動くソフトな前後サスペンションも相まって、優れたトラクション性能を発揮し、コーナーで深く車体を寝かせても絶えず安心感がある。850ccもの大型バイクなのに、ニーゴーくらいのオフ寄りバイクに乗っているかのような扱いやすさで、神経質な部分が見当たらない。

しかし、シャシーの剛性はビッグバイクらしくしっかりあり、ハイスピードでも頼り甲斐がある。欧州の高速道路を想定しているから100km/h巡航など余裕でこなし、トップギヤ6速でのエンジン回転数は3750rpmほど。まだまだ余力タップリといったところで、5000rpmを過ぎてもパワーがしっかり湧き上がってくる。

メインフレームは従来のトレリスタイプを改め、より軽量で高剛性なスチールシェル構造のブリッジフレームを新採用している。エンジンは吊り下げ式にマウントされ、スリムな車体を実現。大きくて持て余してしまうという印象を抱きがちのセグメントだが、「F750GS」は低重心でジャストサイズと感じる。女性にもオススメしたい。

乗り手の体格を選ばない

シート高はスタンダードで770mmと低く、跨ればサスペンションがしなやかに沈み込み、両足を出しても地面にカカトまでしっかり届く。アップライトなハンドルとニュートラルなステップ位置によってライディングポジションもゆったりとしている。

オールマイティなキャラクターで、街乗りも得意だから日常づかいにも重宝しそう。バランスに優れる機能的なモデルと言っていいだろう。万人に勧められるし、きっと長くつきあえるだろう。