新型旅客機「737 MAX 9」に装着される主脚用の航空機用ラジアルタイヤの認証をブリヂストンが取得

■ブリヂストンが製造する新型旅客機737 MAX 9の主脚用タイヤ

ブリヂストンは、2018年12月25日、ボーイング社の新型旅客機である「737 MAX 9」に装着される航空機用ラジアルタイヤ(主脚用)の認証をボーイング社から取得したと発表しました。

「737 MAX 8」向けタイヤも生産、販売している同社は、この「737 MAX 9」用のタイヤも全世界で発売するとしています。なお、タイヤサイズはH44.5×16.5R21、プライレーティングは32、スピード(mph)は235となります。

航空機用タイヤは、航空機という高荷重に加えて高速度で離着陸を繰り返すという過酷な状況で使用されるため、高い耐久性が求められます。また、飛行中における燃費向上のために軽量化も要求されるという、相反する技術が不可欠。

「737 MAX 9」向けタイヤは、技術的に難しいとされている耐久性と軽量化を両立させたラジアル構造である「RRR(トリプルアール:Revolutionarily Reinforced Radial)」を採用するとともに、ブリヂストンの基幹技術「ナノプロ・テック」を適用した新トレッドコンパウンドを搭載することで、耐摩耗性の向上を図っているそう。

「RRR」の利点としては、低燃費・経済性の向上があり、高弾性で高強力繊維を使ったベルト構造を採用することで、タイヤの軽量化と耐摩耗性の向上を実現し、低燃費と環境負荷低減、タイヤ交換までの着陸回数増加による経済性の向上に貢献するそう。さらに、高い安全性も特徴で、耐久性能に優れたベルト構造の採用により、従来構造と比べてより高い安全性を確保したとしています。

また、航空機用タイヤは、過酷な条件下で使用されるため、タイヤメーカーの総合的で高度な技術力が求められるそう。新品タイヤだけでなく、リトレッドタイヤも使われていて、航空機を構成する多くの部品のうち、最も交換頻度が高い部品のひとつとのこと。

同社グループの航空機用タイヤソリューション事業は、新品タイヤ・リトレッドタイヤといった商品やサービスを組み合わせることにより、ユーザーの課題解決や目標達成に貢献していくそうです。

(塚田勝弘)

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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