【トヨタスープラ プロトタイプ試乗】元F1ドライバー・井出有治選手が新型スープラを速攻テスト

■元F1ドライバー井出有治選手、スープラの印象は?

・直列6気筒3LターボエンジンのFRスポーツモデル

まもなく正式発表されるトヨタの新型スープラ。

このモデルは直列6気筒3Lターボエンジンをフロントに搭載し、リヤタイヤを駆動するFR方式のスポーツモデルです。


前後重量配分はイーブンになっているとのこと。また、同社の86よりも重心が低いことも明らかにされました。

トランスミッションは8速ATとなります。

このたび、ほぼ最終に近いプロトタイプモデルに日本で試乗することができましたので早速レポートします。
場所は千葉県にある袖ヶ浦フォレストレースウェイ。
チェックしたのは元F1ドライバーで、2018年はスーパーGT・GT300クラスにEIcars BENTLEYから参戦するなどしている井出有治選手です。
当日はあいにくの雨天でしたが、しっかりとスロットルを踏み込んでいく井出選手。ピットに戻ったところで話を聞きました。

ーーエンジンのフィールはどうでしたか。
「コースインしてすぐに感じたのはコーナーを立ち上がって行くときにターボの(ラグ等の)違和感がまったくなく、アクセル開度に合わせてリニアにエンジン回転が上がっていくということでした。
今日はあいにくのウエットコンディションでしたが、この路面状況の中でも非常にコントローラブルだったことも印象的です」

ーーハンドリングの印象はどうですか。
「前後重量配分が50対50であったり、ホイールベースが短く、かつ幅広いトレッドと組み合わされることで非常に安定感が高そうだ、という予備知識を持った上でドライビングに臨みました。
実際に乗ってみるとやはりステアリングを切った際、ホイールベースの短さによってコーナーに対してフロントノーズの入りが非常にいいです。
ドライバーの意思のままに車体がイン側へと入っていく感覚を味わうことができました。

またリアに荷重がしっかりかかっていることも実感できました。
FRではフロントがヘビーすぎてアンダーステアになるということもあり得るのですが、このスープラではそんな感覚はなく、非常に前後のバランスが良いことが印象的です。

このため、コーナーではブレーキングからターンイン、そして出口にかけてとすべての局面でコントロールがしやすかったです」
というわけで、かなりのハイバランスぶりがうかがえた新型スープラ。
最終調整が終了した市販モデルのフィーリングが楽しみになりました。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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