外観で変わったのは、ドアパネル、ルーフパネル、リヤクォーターパネル以外のキャビンより上となっています。「ダイナミックシールド」の最新世代が与えられています。
新世代デザインは、インドネシア生産のエキスパンダーが世界初で、国内市場では新型デリカD:5が初めてになります。過去2回の東京モーターショーでも披露されたコンセプトカーから市販車にフィードバックされたそう。
フロントまわりは、グリル、フロントバンパーが変更されています。サーフェスのメッキグリル、押し出し感を基調したワイドなバンパーにより低重心で安定感を強調。縦型のマルチLEDヘッドランプも特徴で、上部にポジションランプ(インナーレンズ導光タイプ)、下部にターンランプを配置。内側にハイビームを4灯、外側にロービームが5灯配されています。
なお、フロントセクションは、歩行者保護の考えに基づき、足もとに配慮した(足払い性能)バンパー形状に変更(膨らました)されたほか、6ATから8AT(2.2Lクリーンディーゼル)に多段化されたことで、エンジン搭載(取り回し)も変わりより膨らんだ形状になっています。
ボンネットの形状もデザイン重視(歩行者の頭部保護も含めて)により、カウルトップ高(より高く)まで手が加えられています。
リヤはフロントよりも変更できるカ所が少なかったそうで、ランプを大きく変更。テールランプとストップランプ分け、さらに発光部位をハッキリと分けることで、非視認性を確保。さらに、ゲートガーニッシュとリヤリフレクターとの関連性を訴求する「フック」形状のような導光LEDランプが採用されています。また、標準仕様のリヤバンパー下の形状を大きく変えていないのは、ディパーチャーアングルに配慮(改良でさらに改善)しためだそう。
なお、エアロ仕様の「アーバンギア(URBAN GEAR)」の方は、スカート形状にしてスポーティな雰囲気に。こちらは、スタイル重視で明確に変えられています。
サイドは小変更で、サイドガーニッシュの形状を変更し、標準仕様とローゼストに代わる新グレードの「アーバンギア」でそれぞれ意匠が異なっています。標準車はSUV感を損なわず、「アーバンギア」はスポーティなエアロ仕様となっています。
アルミホイールも変更されていて、18インチは切削光輝処理によるモダンで硬質な雰囲気。標準仕様の16インチは、より大きく、しっかり見えるように5本スポークの中抜きデザインを採用。「アーバンギア」の18インチは、切削光輝処理と彫刻的な作り込みをしたというシャープなデザインが付加されています。
(文/写真 塚田勝弘)