【ゴルフトゥーランTDI】追加されたディーゼルターボは340Nmの大トルクで余裕たっぷりの走り。実用的な3列目にも注目

新世代フォルクスワーゲンのプラットフォーム・MQBを採用した初の世代である現行トゥーラン。

従来は1.4Lのダウンサイジングターボエンジンのみの設定でしたが、2Lクリーンディーゼルターボエンジンを搭載した仕様が追加されましたので紹介します。


試乗したグレードはTDIハイライン(6速DCT・407万9000円)。全長・全幅・全高はそれぞれ4535mm・1830mm・1670mmとなります。車重は1630kg。全長は4.5m級とコンパクトサイズですが、全幅がたっぷりと取られているため室内空間は余裕があります。

とりわけ初代でも美点であった3席独立型の2列目シートは注目に値します。3座とも大人がしっかりと長時間座れるだけの大きさを持ち、骨格もしっかりしています。またそれぞれ独立してスライドやシートバックを倒すことが可能です。

 

また3列目シートはさすがに大人の長距離ドライブには不向きですが、短時間であればクレームが出ないだけの頭上・ひざ前空間(2列目シートの前方スライド必須ですが)を確保しています。

フォルクスワーゲンらしいな、そしてドイツ車らしいなと感じるのはこの2&3列目シートのシートバックを倒した際に、きっちりと水平が出るところです。
荷物が積みやすいのはもちろんですが、見た目がすっきりして気分がいいです。

搭載される2L・4気筒ディーゼルターボエンジンは最高出力が150ps/3500~4000rpm。最大トルクは340Nm/1750~3000rpm。これは同じ時期に販売開始されたティグアンTDIに搭載されたものと同スペックです。

ただしティグアンTDIでは全車4WDモデルのため車重が1730kgとなっています。

一方でこのトゥーランは3列シートでありながらFFだということもあり、車重は1630kgと軽量ですから大パワーがもたらす余裕は相当のもの(だってティグアンだって十分以上に速いんですもの)。

街中では2000rpm弱ほど回していれば既に最大トルクが出ていますので、ほとんどアクセルを踏み込むという気にもなれないぐらいの快速ぶりでした。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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