【ジムニーシエラ試乗】高速道路はもちろん街中や郊外路でも感じられる、1.5L NAの余力と走行安定性の高さが魅力

さらにトレッドもジムニーシエラは前1395/後1405mmと、ジムニーの前1265/後1275mmよりもフロントが30mm、リヤが130mm拡幅されています。こうした恩恵により、コーナーでのロールやピッチングもジムニーより小さく感じられます。

エンジンは、1.5L NA(1460cc)の直列4気筒DOHC16バルブVVTを搭載。660ccという上限があるジムニー(658ccターボ)との大きな差になっています。

高速道路を含めたオンロードを走らせる分には、動力性能や走行安定性からもジムニーシエラの方が有利なのは間違いなく、102ps/130Nmというスペックでも1100kgを切る車両重量なのでシーンを問わず、ほとんど不足を抱かせません。

ジムニーシエラ(4AT)の100km/h巡行時のエンジン回転数は、3000rpmを少し上回る程度で、現代のモデルとしては高めですが、それくらいまでの回転域であれば、音や振動面でも許容範囲といえそう。

街中や郊外路でもジムニーシエラのパワー面での恩恵は大きく、林道などのオフロードを頻繁に走るのでなければジムニーシエラという選択が無難でしょう。

ジムニーほどは良い意味でのタイト感(車内寸法ではなく、クルマを操る感覚)はなくても、パワーと走行安定性ではジムニーシエラの方が間違いなく1枚上手。長めの納期でも待った甲斐があると思えるはず。

(文/写真 塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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