ディーゼル+4WDは無敵! フォルクスワーゲン・ティグアン TDI 4モーションで「ちょっと網走まで」

翌朝6時、穏やかな海況で揺れることもなく、フェリーは苫小牧港に到着。苫小牧港は先日の地震で一部がまだ使用できないとのことでしたが、行き交うトラックの多さに物流の復活を感じつつ、ドライブを再開します。北海道がんばれ! ここから網走まではおよそ400km。まずは支笏湖周辺を巡ってから道央自動車道に乗り、旭川を目指します。

 

途中、沿道の樹々がわずかに色付いているのに気づき、急遽、紅葉の名所層雲峡への寄り道が決まりました。しかしここで気になるのが燃料の問題。

●リッター19km超えも可能

さまざまな情報表示が可能なティグアンのアクティブ・インフォ・ディスプレイには、まだ100km以上走行可能と出ているのですが、北海道の山間部ではガソリンスタンドが見つからずガス欠という事態がしばしば起こります。本当は限界を試したかったのですが、道央自動車道砂川SAでやむなく給油することに。

ここまでおよそ940km走って給油量は52.5L。18km/Lという成績です。エコモードを選択せず、峠道も元気に走ってこの数字ですから、車重1760kg(サンルーフ含む)のSUVとしては望外の成績。省エネ運転を心がければ、19km/L超えも可能だったと思われます。

道央道の比布ジャンクションで旭川紋別自動車道に入り、上川層雲峡ICで一般道に。大雪国道を走って層雲峡に向かいます。この国道は石狩川と並行して走っており、車窓からは川の浸食が作り出した見事な柱状節理などが眺められます。層雲峡はあいにくの曇り空でしたが、見事な紅葉に出会うことができました。

●手に入れたら絶対遠出したくなる!

ここからは国道39号線を東に向かって網走を目指します。途中北見を通過する際、日本最北端のフォルクスワーゲンディーラーがあることに気付き、突撃訪問をしてみましたがまさかの定休日。気を取り直して再び東へ向かい、午後3時20分、目的地と決めた網走港に到着しました。

 

2日間の総走行距離は1223km。ティグアンはほとんど疲れを感じさせることもなく、楽しいロングドライブを経験させてくれました。足の長いディーゼルエンジンと盤石の走破性を誇る4WDを備えたティグアンのTDI 4モーション。手に入れたら絶対「遠出」をお勧めしますよ。

(文:角田伸幸/写真:平野学)

この記事の著者

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角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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