1980年にケルンショーで登場したスズキ・カタナが38年の時を経て、市販を前提とし再びケルンに登場した2018年10月2日の翌日、ここパリのスズキ2輪車ブースでもお披露目されています。
ブース中央に鎮座され、その横にはかつてのカタナ1100、反対側には刀(恐らくは飾り物)が並んでいます。
ケルンに登場しているカタナは、ノーマル状態のもの。パリに展示してあるものはアクセサリー装着車両で多少違う見た目になっています。
例えばパリのモデルに装着されているフロントカウルのバイザーは、イタリア人デザイナーが新生カタナに最適なものとしてデザインされたフロント部分に、かつてのカタナと同じアングルとなるようにした用品です。
シートも、初代カタナをオマージュとした3本ラインの入ったものがノーマルですが、こちらに装着してあるものは「刀」に「カタナ」が刺さって「刃」に見える例のロゴが刻印されていますが、これもオリジナルアクセサリー。マフラーも用品装着されています。
新型カタナで意外だったのはアップハンドルです。かつてのカタナがセパハン(セパレートハンドル)で登場したものの、日本では法規制のためそれが認可されなかったことで、非常に残念な声が聞こえたのと、違法に改造する人が後を絶たなかったといいます。それに対し、今度は欧州でアップハンドルでの登場。現地ではゆったり乗る方が歓迎されるとのことですが、日本のファンからは複雑な心境のため息が聞こえてきそうです。
価格はまだ発表されていませんが、ベースとなるGSX-S1000がおよそ1万3000ユーロ(約170万円)、そのスペシャルモデルということで、それよりはお高くなることでしょう。けれど、自動車の価格が上がってることを考えると、2輪は意外にリーズナブルに感じませんか?
新型スズキ・カタナは、来春くらいに欧州で発売開始、当然日本での販売も視野に入っていることでしょう。日本では、遅くともモーターサイクルショーではお目にかかれるはずです。