東京オートサロンのグランプリカー「S660ネオクラシック」に公道で乗る

2016年1月の東京オートサロンから2年半を経て、伝説となったカスタムカーコンテスト・グランプリマシンが公道に舞い降りました。丸目でレトロなムードのミッドシップスポーツカー「S660ネオクラシック」のボディキットが129万6000円(消費税込)という価格で発売されたのです。

軽自動車「S660」のボディキットとしては非常に高価に感じるキットですが、純正アクセサリーメーカーのホンダアクセスによる商品にふさわしいクオリティの完全ボルトオン設計というのが魅力。それでいて、オートサロンで話題を集めた、あのワンオフ・カスタムカーの雰囲気をかなり高いレベルで再現しているから驚きです。

とはいえ、保安基準をクリアし、また改造申請不要とするために、じつはデザインは大きく変更されています。オートサロンの世界を、堂々と公道で味わうためには必要だからこその変更ですが、それがけっしてネガに感じられないのは、完成度の高さゆえでしょう。

このボディキットを開発するために実寸サイズのクレイモデルを作ってスタイルを熟成させたという話ですが、それほどの手間とコストをかけた成果が、一つひとつの面に表れています。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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