【ルノー メガーヌR.S.試乗】現在のFFスポーツで、誰もが楽しめる「最もFUN」な存在

「右ハンドル+2ペダル化」により先代よりも敷居が低くなった新型メガーヌR.S.は、乗ってみると乗り心地も予想以上に良好。フォルクスワーゲンのゴルフRやゴルフGTI、アウディS3などのライバルと比べると、負荷の大小を問わず、路面の凹凸のいなしが巧みで、揺れの少ないボディコントロール性を備えています。

これは、4輪のダンパーに仕込まれたセカンダリーダンパーのHCC(ハイドロリック・コンプレッション・コントロール)、DASS(ダブル・アクシス・ストラット・サスペンション)による効果などによるもので、走行モードを「レース」にするとかなりハードに引き締められた足になりますが、公道で楽しむ「スポーツ」であれば十分に快適。

では、軟派になってしまったのかというと、決してそんなことはなく、レスポンスのいい1.8L直列4気筒直噴ターボ+デュアルクラッチトランスミッションの「6EDC」は、速度域を問わず意のままの加速感を提供してくれます。

さらに、ベース車同様「4コントロール」と呼ばれる4輪操舵も搭載。もちろんR.S.向けに専用チューンが施されていて、こちらは別の機会に詳しくご紹介しますが、低速時には後輪が前輪とは逆方向(逆位相)、高速域ではリヤタイヤを同一方向(同位相)に切ることで、非常によく曲がるのが印象的。

日本でもルノー スポールのテストドライバーやシャーシを担当するエンジニアによるテストが鈴鹿サーキットをはじめ、ターンパイクや首都高速、新東名高速道路でも行われたとのこと。こうしたテストにより、日本のたとえば首都高速の目地段差のよりスムーズな通過という味付けにつながっているそうです。

毎日乗れる乗り味を確保しながら、中低速でも存分に楽しめるハンドリング、そして超一級のスポーツ性能を兼ね備えた新型メガーヌR.S.。440万円という価値は、ルノーのファンでなくても一度乗れば十分に実感できるはず。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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