【新車】フォルクスワーゲンがEVシリーズの第1弾である「ID.」のシャーシを初公開

フォルクスワーゲンは新しいEVのシリーズ「ID.(アイディ.)」のシャーシを初公開しました。同モデルは、VWのビジョンである「ELECTRIC FOR ALL(すべての人々のための電気自動車)」を実現するために欠かせないプラットフォーム戦略により成立するEVという立ち位置。フォルクスワーゲンが迎える次世代のEV戦略第1弾となります。

「MEB(モジュラー・エレクトリック・ドライブマトリックス)」を使うのが大きな特徴で、このシャシーは、EV用にゼロから設計。これにより、同グループは、技術的可能性を最大限に活用することが可能になったほか、設計や車両コンセプトが従来以上に柔軟なものになったそう。

また、同シャシーは、コンパクトカーからSUVやバンに至るまで、幅広いセグメントに対応するとしています。新世代のEVシリーズのうち、2020年に最初に発売されるのが、4ドアコンパクトカーの「ID.」。

気になる価格は、ゴルフのディーゼル仕様とほぼ同じ価格帯になる予定だそう。室内の広さと多様なニーズに対応する使い勝手は、同じセグメントの標準を書き換えるとしています。

フォルクスワーゲンでは、ひとつ上のセグメントに匹敵するスペースによる快適性を提供するとしていて、とても長いホイールベースと短いオーバーハングによって実現。

内燃エンジンが搭載されていないため、前後アクスルを車両のより外側に配置することが可能になっています。「ID.」のシャーシは、モーターがギヤボックスとともにリヤアクスルに組み込まれ、バッテリーが他のコンポーネントと共に車両のフロア下に効率よく搭載されています。その結果、最適な重量配分による優れた走行性能を実現するのと同時に、乗員には快適な高いシート位置を提供。

また、電気モーターからリヤアクスルへのパワーの伝達は、1速ギヤボックスを介して行われ、WLTP基準で330〜550kmの範囲の航続距離を実現するそう。なお、125kWhの急速充電システムを利用すると、充電時間が大幅に短縮され、30分以内に0〜80%の充電が可能としています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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