トヨタ自動車が国内販売店の全店舗で乗用車全車種を販売する方向で検討を進めているそうです。
同社はこれまでトヨタ店、トヨペット店、カローラ店、Netz店の4つの販売系列でそれぞれ異なる車種を販売するなど、系列店毎の販売体制を長らく維持してきました。
販売店の90%以上が地場資本による独立経営が強みで、各系列が競い合うことで販売増に繋げてきましたが、系列毎に消費者の世代や好みに合わせた車種を用意したことから、国内新車市場が縮小するなか、ノア/ヴォクシー等の「兄弟車」が増え、現在では取扱い車種が約60種にも及ぶ結果となっています。
そこで同社はこうした「兄弟車」の統合により、車種数をスリム化する模様。
各販売店が保有する試乗車などを利用したカーシェアリング事業への参入など、新たな販売戦略推進に向け、脱系列、全店・全車種販売に踏み切ることで国内販売車種を絞込み、販売コストや開発費の低減に繋げる考えのようです。
2025年頃の実現を目標にしているそうで、トヨタ自動車の長い歴史の中でも大規模な施策となるだけに、今後の販売体制見直しに向けた動きが大いに注目されます。
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