ポルシェがドイツ勢で初のディーゼル撤退表明。電動化第1弾は「TAYCAN」

独ポルシェが9月23日、ディーゼル車の販売から撤退すると発表しました。

ドイツ勢でディーゼル車からの撤退を表明したのは同社が初めてで、オリバー・ブルーメ社長は「ディーゼル車無しでいくという結論に達した」としており、今後はHVやEVに注力するそうです。

これまでポルシェはVWグループのアウディからディーゼルエンジンを購入。「カイエン」や「マカン」に搭載してきましたが、ディーゼル車の需要低下から2017年の同社全体に占めるディーゼルモデルのシェアは12%に低下。今年2月以降はラインナップにディーゼル車を含んでいない状況。

日経新聞によると、西欧18カ国におけるディーゼル車のシェアはピーク時の2011年に56%を占めたものの、今年に入って37%まで減少しているそうで、都市部で広がるディーゼル車乗り入れ禁止の動きも消費者のディーゼル離れに拍車をかけ、スウェーデンではボルボがディーゼル車の販売から撤退を表明したほか、トヨタ自動車も欧州市場で販売を終了する方針を示しています。

ポルシェは今後の電動化に60億ユーロ(約8,000億円)に上る投資を決定。2025年までに全モデルの50%を電動化するそうで、2019年にEV第1弾となる「TAYCAN(タイカン)」の発売を予定。

本格スポーツモデルをラインナップする同社ですが、今後は市場でモーター音のみで静かに加速するEVモデルが増える可能性もあり、往年のポルシェ・ファンは時代の流れを感じることになりそうです。

Avanti Yasunori・画像:PORSCHE)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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