【DS 7 クロスバック試乗】見た目だけではなく、走りも購入動機になり得る仕上がりが魅力

235/45R20サイズのグッドイヤー「イーグルF1」を履く「GRAND CHIC Blue HDi」から乗り出すと、プジョー3008などに搭載されていた同エンジンよりも静粛性が高まっているのは明らかで、「DS」という高級ブランドにふさわしい仕上がり。

注目の8ATもスムーズな変速フィールで、ターボラグはわずかに感じられますが、上り坂でも十分なトルク感があり、パワーユニットを考えると魅力的な選択肢に思えました。

ただし、235/45R20サイズは少し乗り味の面では、ややオーバースペックの感があり、路面状況によっては飛び跳ねるようなシーンも。DSらしく「しなやか」で、しかも路面を捉えて放さないロードフォールディング性の高さが少し薄まっているように思えます。

今回試乗した、もう1台の1.6Lガソリンターボの「GRAND CHIC」が履いていたのも235/45R20のグッドイヤー「イーグルF1」で、こちらも似たような乗り心地でした。なお、DS 7 クロスバックには、ディーゼルのみとなる「SO CHIC(ソーシック)」に18インチが組み合わされています。

ただし、ディーゼル仕様よりも車両重量が130kgも軽いこともあって、フロントタイヤの当たりは若干、ガソリン仕様の方がマイルド。

ドライブモードを「コンフォート」に入れると、足の動きが滑らかになり、路面の凹凸に対してゆったりとした動きになり、DSらしい乗り心地を味わえます。

一転、スポーツに入れると、ロール感が減り、シャーシはかなりシャキッとします。カメラで前方5〜25mの路面を絶えずスキャンして、ダンパーの減衰力を最適化するという「DSアクティブススキャンサスペンション」は、荒れた路面でより効果を実感できます。

静かでしなやかな走り、そしてスポーツモードに入れると意外なほど芯のあるハンドリングを披露してくれるDS 7 スポーツバック。内・外装の見た目で惹かれる方も多いと思われますが、走りの面でも実力派といえます。

(文/塚田勝弘 写真/平野 学)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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