少し前ですが、2018-2019年の自動車のトレンドカラー予測が発表されました!
これは毎年6月に、ドイツの自動車用塗料などを手掛ける化学メーカー「BASF」が、3〜5年後のクルマのカラートレンドを予測したものを発表しているもので、私も注目しています。
2018-2019年の自動車カラートレンドのテーマは「Keep it Real 」(現実にしよう)。デジタル化や技術が進む中で「本物」を見失わずにいたいという思いが背景になっているとか。そしてトレンドキーカラーは、アジアをはじめ日本ではズバリ! グレー系とブルー系。
というわけで、今年販売された日本車のボディカラーを調べてみると、レクサスLSは全15色中、シルバー系(グレー)3色、ブルー系2色。「トヨタ・クラウン」が全13色中、グレー系3色、ブルー系3色。「マツダ・アテンザ」は全8色中、グレー系3色、ブルー系2色。上記などは、他の車種に比べてグレー&シルバー系とブルー系のバリエーションが多いようです。
また、色自体のインパクトでいうと、印象深いのは「スズキ・ジムニー」のミディアムグレーとブリスブルーメタリックで、どちらも個性的な色です。
BASFでは3〜5年後の予想としていますが、今でもすでにその傾向が始まっているようです。
また今後、キーとなるのはカーシェアリングなどが進むことによって、ニュートラルな色のホワイト、グレー、ブラックに注目が集まるのではないかとのこと。
そして塗装は、車体の表面の温度上昇を緩和し、車内の温度上昇を抑える塗装システムで、LiDARの反射を備えたもの。
地域別では、アジア太平洋は新しいギラギラ輝くメタリックグレーの「Gray Ambivalence」(グレー・アンビバレンス)。中国はベージュグレー「Golden Sheen」(ゴールデン・シーン)。
北米は深い高彩度ブルー「Atomium Sky」(アトミウム・スカイ)。EMEA(欧州、中東、アフリカ)では、メタリックの無煙炭グレー「The Urnanist」(ザ・アーバニスト)。南米は赤みがかったゴールドフレークの「Coriolis Force」(コリオリ・フォース)とのことです。
個人的には、今年はグレー系は確かに勢いがあるように思いますが、グリーン系(カーキ色も含む)がファッションでもクルマでも気になっています。
(吉田 由美)