哀川翔とナタポンが、アジアクロスカントリーラリーで履くタイヤに求める性能とは?

『第23回サン・クロレラ アジアクロスカントリーラリー2018』がいよいよ開幕となりました。

スタートの直前に、昨年もチャンピオンに輝くタイ王国から参加するNattaphon ANGRITTHANON(以下、ナタポン)選手と、言わずと知れた日本の俳優・哀川翔さんにインタビューすることができました。

ナタポン選手は、1987年生まれの31才。モータースポーツは14才からクロスカントリーラリーに出場しているといいますから、英才教育から生まれたチャンピオンとも言えます。

その戦績は、アジアクロスカントリーラリーに5回優勝し、そのほかにもタイ国内のクロスカントリーラリーで8回のシリーズ優勝、サーキットレースで2回のクロスカントリーラリーでシリーズ優勝というから、クルマを走らせる達人とも言えるでしょう。

そんなナタポン選手は今回「The Land Transport Association of Thailand-Singha-Isuzu」からの出場です。さっそく質問してみました。

── オフロード系のクルマや走りに興味を持ったきっかけは?

ナタポン「子供の頃に、親に連れられて山の中を観光したのがきっかけです」

── ナタポン選手にとってのラリーを走っている時の気持ちは?

ナタポン「走っている時の気持ちは勝ちたいとは思っていません。常に楽しく走れたらいいなという気持ちです。なので勝ち負けにはこだわっていません」

── ナタポンさんご自身の走りの特徴はなんだと考えますか?

ナタポン「すべて安全に走るということを考えていることでしょうか。例えば、道路のこともタイヤのことも、その状況に合わせて安全に走れるように心がけています」

── タイヤに求めている性能はなんでしょう。

ナタポン「サイドのカットバーストの強さ、コンパウンド面の硬さと柔らかさのバランスが大事です。いま履いているTOYO OPEN COUNTRY M/Tは、そのバランスに優れていて、強度も十分。このタイヤにしてからパンクなどしたことありません」

── OPEN COUNTRY M/Tは走りの特徴である「楽しく走る」に役立っていますか?

ナタポン「使い始めての最初のころは、それまでより少し重い感じで、慣れるまでは走りかたを変えていく必要がありましたが、いまはもう楽しんで走れています。以前のタイヤは少し軽かったんですが、パンクすることもありましたね。OPEN COUNTRY M/Tにしてからはパンクはありません。
それから、OPEN COUNTRY M/Tは、摩耗速度に対しては普通と言えますが、使っていって摩耗してからも性能があまり変わらないのが特徴だと思います」

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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