試乗車は、さらにオプションの20インチタイヤ&アルミホイールが装着されていて、迫力満点の見た目が得られている一方、乗り心地はかなり硬め。19インチ装着車に乗れていないので断言できませんが、20インチは少しオーバースペックに感じました。
2.0Lエンジンは、過不足ないパワー感。8速スポーツATのスムーズかつダイレクト感も抱かせる秀逸なトランスミッションのフォローもあり、勾配が続くシーンでは、パドルシフトを操作してシフトアップ、ダウンをすれば意のままの加速、減速感を容易に引き出せます。さらに、「SPORT」モードに入れることで、より元気な走りも可能。
X1と比べると、全長が80mm短く、全高も75mmも低くなっていることもあり、「スポーツ・アクティビティ・クーペ」を名乗るにふさわしい軽快なフットワークが得られています。コーナーでも姿勢変化が比較的小さく、ボディマスの小ささもあって、まさにSUVとクーペの中間といえる乗り味。
FRベースのX3などと比べると、旋回性の高さでは及ばないものの、舵角が小さい範囲であればFFとしては十分に曲がってくれますし、低速域からBMWらしいハンドリングは十分に味わえます。
(文/塚田勝弘 写真/本間章悟)
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