なお、スズキは、8月9日の11時31分のプレスリリースで、測定失敗(トレースエラー)が起こった理由について記しています。
「認証試験では、事前に十分な練習走行を行うため、本番の試験で規定の速度範囲を逸脱すること自体ほとんどありません」
「しかし、抜取検査は、認証試験と異なり新車試験のため、試験車両での事前練習ができない上、検査員は1日に多くの車種を試験するため、運転ミスによる規定の速度範囲からの逸脱が少なからず発生します」
「この逸脱があった場合には、その逸脱時間及び回数が上記のトレースエラーの判定基準内であるかの判定を適切に行う必要がありますが、これができていなかったためにトレースエラーにより、本来無効とすべき試験を有効なものとして処理していました」
今後の対策については、先述したように、国土交通省が省令を改正し、8月10日よりパブリックコメント(意見公募)を行うとしています。
(塚田勝弘)