自動車各社がEV開発に力を入れるなか、トヨタ自動車がFCV(燃料電池車)の開発を積極化させています。
FCVのモデル数を増やし「MIRAI」との部品共有化を推進。課題となっている車両価格を引き下げる考えのようで、ロイター報道によると同社は2020年代前半までに2代目「MIRAI」のほか、2025年にはSUVタイプのFCVを、さらに2026年以降は中型セダンや商用車にまでFCVを本格展開する計画のようです。
2代目「MIRAI」では、FCシステムのコストを半減、大幅な車両価格引き下げを実現すべく、本格的な量産化に加え、システムを小型化、ハイパワー化を進める模様。
トヨタ以外でFCVを生産するのはホンダやヒュンダイ等の一部に留まっているのが実情ですが、トヨタがFCV開発にこだわるのは、燃料となる水素が地球上に無限に存在しており、EVのようにバッテリー材料(コバルト等)の枯渇の心配が無いことや、より多くのエネルギーを蓄えることができるため。
残る課題は4億円強とされる水素ステーションの建設費用で、現状は本年4月末時点で国内100箇所程度に留まっています。
そこでFCVユーザーを個人レベルからバスやトラック、国や地方自治体等の公共レベルにまで広げることで、普及を早める動きが出て来ているそうです。
いずれにしても地球環境保護の観点から、クルマの電動化は避けて通れないため、EV化と平行して、FCVについても早期普及に向けた課題解決が望まれます。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)
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