FCV(燃料電池車)年間3万台の販売を目指すトヨタ、生産設備を大幅増強へ

2020年をめどに、グローバルで3万台/年以上のFCV(燃料電池車)販売を目指すトヨタ自動車。

同社は5月24日、国内外のFCV販売エリア拡大に向け、基幹ユニットとなるFCスタック(燃料電池)と水素を貯蔵する高圧水素タンクの生産能力を、現状のひと桁増とすべく生産設備を拡充すると発表しました。

FCスタックの生産設備は、愛知県豊田市の本社工場敷地内に新たな建屋を建設、高圧水素タンクは、愛知県みよし市の下山工場内に専用ラインを新設するそうです。

現在、同社のFCV「MIRAI」は日米欧の11ケ国で販売しており、今後は豪州、中国、カナダ、アラブでも販売を予定。

また、2017年2月より東京都向けに販売を開始したFCバスについても、2020年の東京オリンピック・パラリンピック向けに販売を予定するなど、今後もトヨタグループ各社との連携により、「水素社会」の実現に向けて貢献していく考えのようです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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