インタークーラーの氷タンクに氷を入れ、プラグを新品に交換、さらに、マッドハウス製のアクリル製ファーストバックを装着して本番トライにスタート。
室内で聞くよりもはるかに気持ちのいいエキゾーストノートを残して、マシンは第1バンクに消える。裏のストレート音を聞いていると5000~5500rpmで流しているようだ。
第2バンクから安定した姿勢で計測ストレートに向かうMR2のフロントエアダムが異常に路面に近づいている。ダウンフォースが強烈なためだろうが、外から見ていると気になる。
1周めは239km/hで計測ストレートを通過。音からしてまだまだ余裕がある走りだ。2周目の裏ストレートの音が明らかに変わった。「回しているゾ!」第2バンクの音も気持ち良く吹け上がっている。が、その瞬間にバン!という音が響き、エンジン音が消えた。
クラッシュではないことは音から分かる。エンジンがバラバラにでもなってしまったのだろうか…と考えていると、ヒタヒタヒタというひ弱な音をたてながら惰性でピットに戻ってきた。まず異常を探してて大声を出したのは、マッドハウスの杉山さんだ。「左ドアの外板が無いゾ!」
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はぁ~? ドアの外板が無いってどーいうこと~?? というところで、次回その2へ続く! しかし、トラブルはこれだけでは終わらなかったようです…よ!
[OPTION 1985年1月号より]
(Play Back The OPTION by 永光やすの)
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