Toru Ishikawa 
「Rinspeed Snap」は、ZFの自動運転機能や電動ドライブ、75度の切れ角をもつフロントアクスルと後輪操舵を含むシャシシステムなどが採用されたコンセプトカーです。
「ポッド」と呼ばれる乗客用キャビンと「スケートボード」と名付けられたシャシ部分を分離して用途に応じて使用できるシステムです。
展示されていたのは、4人が向かい合って座るコンピュータースクリーンを装備したシートが備えつけられている「ポッド」でした。例えば、このポッドを会議が行われる場所まで移動させた後に切り離し、「スケートボード」が自律走行で移動して別のポッドを動かす、というように人や物の移動を効率的にするアイディアだそうです。
その他にも、すでに量産・実用段階に近づいた技術から将来に向けた提案まで、電動化や先進運転支援システム（ADAS）および自動運転機能が盛りだくさんだった「ZFテクノロジーディ」。テクノロジーの進化は乗用車、商用車を問わず、私たちの生活をより安全で便利なものにしてくれそうです。
とはいえ、電動化の普及には車載電池の容量や充電インフラの普及といった課題がいまだに残されています。自動運転に関しても、安全面の確保や法整備がテクノロジーの進化に追い付いていないのが実情です。
安全、高効率、自動運転という自動車業界の「メガトレンド」が、少しでも早く、より快適でよりクリーンな、事故の無い社会にしてくれる日を期待したいですね。
（Toru ISHIKAWA）
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