ボルボ・XC60の事故回避&運転支援機能をチェック!ロングドライブに絶大な威力を発揮

ボルボの屋台骨を支えるベストセラーSUV、XC60に待望のディーゼルモデル「D4」が追加されました。先代モデルでもディーゼルの人気は圧倒的でしたから、市場投入を待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。

ちなみに先代のXC60は、日本で最初に自動ブレーキを搭載した市販車。それにちなんで新型XC60についても、事故回避・運転支援機能をまとめておきましょう。

ボルボの事故回避・運転支援機能は「インテリセーフ」という名のもとに統合されています。その中にはすでに高い評価を得ているアダプティブ・クルーズ・コントロール(全車速追従機能付ACC)やパイロットアシスト(車線維持支援機能)も含まれますが、新型XC60は、全部で16を超える機能を搭載しています。その中でも新採用された機能をご紹介しましょう。

オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能/ボルボ初)
対向車線にはみ出してしまい、対向車と衝突する危険度が高いと予測したとき、ステアリングを自動修正して元の車線への復帰を促します。

ステアリングサポート(衝突回避支援機能/ボルボ初)
自動ブレーキだけで衝突が回避できないと判断したときに、ステアリングを自動的に補って障害物の回避を支援します。

インターセクションサポート(右折時対向車検知機能/世界初)
右折時に交差点に接近する対向車の状況を把握し、対向車と衝突する危険度が高いと予測したときに自動ブレーキを作動させます。

ステアリング・アシスト付BLIS(後車衝突回避支援機能付きブラインドスポット・インフォメーション・システム/ボルボ初)
後方から接近する車両の存在を検知し、左右のドアミラーガラスに内蔵したインジケーターが点灯させます。その際に車線変更しようとするとステアリングを自動修正します。

大型動物検知機能(世界初)
ヘラジカや馬など大型動物の存在を検知するとドライバーに警告を発し、警告に反応しない場合は自動ブレーキを作動させます。

今回XC60 D4を借り受けて行ったロングドライブでは、アダプティブ・クルーズ・コントロールおよびパイロット・アシストの制御がいっそう緻密になったことも確認できました。インテリセーフはもはや「まさかのためのお守り」ではなく、運転に伴うストレスや疲労を半減させる極めて有効なツールだといえるでしょう。

インテリセーフはボルボXC60の全車に標準装備。安心感の高い移動を求めるドライバーにとって、強力なサポーターとなってくれることは間違ありません。

(文:角田伸幸/写真:平野 学)

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この記事の著者

角田伸幸 近影

角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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