2018年F1第9戦オーストリアGPが、レッドブルリンク(4.326km、周回数71周)で開催されました。
決勝前日に行われた予選ではバルテリ・ボッタス(メルセデス)が、昨シーズン最終戦アブダビGP以来となるポールポジションを獲得。2番手にルイス・ハミルトンが続き、メルセデスがフロントロウを独占しました。
3番手はセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)でしたが、予選Q2でのカルロス・サインツJr.(ルノー)に対する走行妨害で3グリッド降格ペナルティを受け、6番手スタートとなりました。
スタートではキミ・ライコネン(フェラーリ)が好スタートを決め、ターン1でハミルトンとボッタスの間に入り3ワイドに!
ホイール・トゥ・ホイールのしびれる戦いを制したのはハミルトン。ボッタスはターン1で押し出され、2番手ライコネン、3番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と順位が大きく入れ替わりました。
ライコネンはターン3でハミルトンをオーバーテイクしようとしますが、オーバーシュートし4位まで後退。順位を落としたものの、「まだやれるぞ!」というライコネンの気持ちが伝わってくる走りに嬉しくなったのは私だけじゃないはず!
また、ボッタスはこの混乱の隙にターン4のアウトからフェルスタッペンをパスし、2番手を奪還。この時点の上位勢の順位は首位ハミルトン、2番手ボッタス、3番手フェルスタッペン、4番手ライコネン、5番手ダニエル・リカルド(レッドブル)です。
12周目、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)のマシンから白煙と炎があがりリタイア。
さらにその2周後にはボッタスがギヤボックスのトラブルでスローダウン。ターン4でマシンを止めざるを得なくなってしまいました。久しぶりのポールポジションで優勝も期待していただけに、本当に残念です(涙)。
これによりバーチャルセーフティカーが導入され、その間にタイヤ交換をするチームが続出。
上位勢では、2番手フェルスタッペン、3番手ライコネン、4番手リカルド、5番手ベッテルの4人がソフトタイヤに交換しましたが、首位ハミルトンはステイアウトし走り続けます。
16周目にバーチャルセーフティカーが解除されると、リカルドがファステストラップを刻みながら前を走るライコネンに迫ってくるではありませんか!
そして20周目、ターン4でインを突いてライコネンをパス! 3番手に浮上しました。