25周目、ハミルトンがピットイン。素早くソフトタイヤに交換するも、バーチャルセーフティカー中にタイヤ交換を終えたフェルスタッペン、リカルド、ライコネンの後ろ、4番手でコースに復帰しレッドブルが、ホームグランプリでワンツー体制!
会場からは地響き(!?)のような大歓声が沸き起こりました。
38周目、左リヤタイヤにブリスターができペースが上がらないリカルドを、ライコネンがターン4の手前でオーバーテイク。2番手に浮上しました。その翌周、リカルドはたまらずピットイン。スーパーソフトタイヤに交換し、5番手まで順位を落としてしまいます。
さらに39周目のターン3でベッテルがハミルトンをオーバーテイク!
「この位置からどうやって勝ちにいけばいいんだよ」と、ハミルトンは怒りをあらわにします。
リカルド同様、左リヤタイヤのブリスターに苦しむハミルトンは53周目にピットインし、スーパーソフトタイヤに交換。リカルドの後ろ、5番手で復帰します。
しかしその直後、リカルドのマシンがスローダウン。実はこの日は、リカルドの29歳の誕生日。マシントラブルでリタイアとなり、表彰台という最高の誕生日プレゼントを逃してしまいました…。
そして63周目、ハミルトンがまさかのスローダウン! エンジニアの指示により、コース上にマシンを止めます。
絶対王者のメルセデスがフロントロウスタートから全滅。一体誰がこの結果を予想したでしょう。
波乱のオーストリアGPを制したのは、フェルスタッペン! 2番手ライコネン、3番手ベッテルとなりました。
「勝ったよ!たくさんのオランダのファンの前、そしてレッドブルのホームグランプリで!」と笑いがとまらないフェルスタッペン。
オーストリアはフェルスタッペンの母国オランダと近いこともあり、毎年「フェルスタッペン応援団」がたくさんやってきます。オランダのイメージカラーであるオレンジ色のTシャツを着たファンで、スタンド1つがオレンジに染まるほどです。
この「フェルスタッペン応援団」は他のグランプリにも訪れており、昨年の日本GPで少しお話をさせてもらったのですが、皆さん気さくで良い人ばかりでした。何より、心からF1を楽しんでいるように感じました。
そんな素敵なファンの前で勝ち、今年のオーストリアGPはフェルスタッペンにとって忘れられない一勝となったのではないでしょうか。
オーストリアGPリザルトは以下の通りです(ポイント圏内のみ)。
順位/No./ドライバー/チーム
1/#33/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
2/#7/キミ・ライコネン/フェラーリ
3/#5/セバスチャン・ベッテル/フェラーリ
4/#8/ロマン・グロージャン/ハース
5/#20/ケビン・マグヌッセン/ハース
6/#31/エステバン・オコン/フォースインディア
7/#11/セルジオ・ペレス/フォースインディア
8/#14/フェルナンド・アロンソ/マクラーレン
9/#16/シャルル・ルクレール/ザウバー
10/#9/マーカス・エリクソン/ザウバー
(yuri)