打倒ゴルフ&ポルシェを掲げ、徹夜でモーレツに進めた901活動【クルマ塾2018・日産編 その2】

当時は「90年代に1位になる」というコミット達成のために「それをできない理由」を細かくすべて書き出して、それにどう対策したなら解決できるか、をこれもまた午前様になりながらも真剣に考えたそうです。

その成果として誕生したのが、Z32フェアレディZ、R32スカイライン、G50インフィニティQ45、P10プリメーラなどの名車です。

卓越した走りの理念をより多くのクルマに、と邁進した日産。「期待どおりにクルマが動く」「楽しい人馬一体感」「意のままに操る走りの楽しさ」を実現させるために、渡邉さんは部署間を飛び回っていたそうです。

インターネットはおろか携帯電話もない30年前。開発拠点のメインは厚木研究所で、エンジン生産は新子安、エンジン実験は鶴見、テストコースはFF車なら村山、FR車なら栃木と、点在している部署を訪ねフェイスtoフェイスで情報を取っていったそうです。

試験車の内容や台数、開発の進捗状況などを聞くために顔を突き合わせることの利点もあって、相手が本気かどうかがわかったそうです。

アナログ時代の終わりでしたが「仕様を決めて、どう目標性能を出していくか」という自動車開発の根本は変わりません。現在のデジタル世代の開発のメリットとしては、企画や調査に割ける時間を多くとれるのがメリットだと渡邉さんは話します。