【完全オリジナルのDR30スカイライン】これぞ「羊の皮を被った狼」。乗り心地はマイルドだけど芯があり、エンジンは踏むと一変

助手席にて試乗しました。

エンジンはあっけないほどスムーズにかかり、アイドリングも静かで安定しています。そのまま速度を上げていっても静かなまま。なんというか、もっと荒々しい、そして古いフィールなのかと思っていましたが違いました。一般道を通常の流れで走る分にはとってもジェントルで静かなのです。

そして乗り心地がいい。ソフトでふわふわする感じではなく、バネや減衰は硬めに思えます。なのにその作動部分の抵抗が少ないからでしょう、ゴツゴツ感はないのです。

またシートも柔らかめ。ただ、体全体をしっかりと包みこんでくれるのでホールド性はいいです。

道路が空いていたので5000rpmほどまで踏んでもらうと……おお、強いトルクで加速していきます。同時にそれまで静かだった車内には一気にエンジンから低音の効いたサウンドが入ってきます。

今回は一般道のためそれ以上の回転域を体験することはできませんでしたが、FJ20Eはかなりの実力を持ったエンジンのようです。

ふだんは紳士的でおとなしく、踏めば強く応える……ああ、これが歴代スカイラインが「羊の皮を被った狼」と呼ばれるゆえんだったのか、と実感したのでした。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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