型式こそ同じですが、メルセデス・ベンツGクラスが約39年ぶりとなる大幅改良を受けました。新型Gクラスの走りが気になる方も多いでしょう。しかし、その世界観は大きく変えないというのが今回の改良のコンセプトでもあります。当面の間、併売される「改良前」Gクラス(生産は終了)に乗る機会がありましたのでご報告します。
「改良前」Gクラスは、全長4574×全幅1860×全高1970mmで、じつはCクラスよりも短い全長が特徴。運転席に乗り込むとオフロード系SUVらしい見晴らしの良さ、そしてボディ四隅を把握しやすいシートポジションで、決して小回りが利くとはいえない取り回し性を、この視界の良さがフォローしています。
試乗した3.0L V6ディーゼルターボの「350d」は、最も人気を集めてきたグレードで、しかも新型Gクラスには現時点でディーゼルの設定がありませんから、トルクフルな走りと燃費の良さ、軽油のコスパに惹かれる人にとって、そのサイズ感も含めてまだ積極的にチョイスしたい魅力にあふれています。