仮ナンバーを装着したトヨタ・ヤリスが全日本ラリーに参戦。その陰にクルーと関係者の努力アリ!

6/1に公開された話題のラリー映画「OVER DRIVE」。劇中で登場するスピカレーシングファクトリーの「ヤリスSCRS」として使用された実車が、6/8,9群馬・長野県にわたり開催された「FIAインターナショナルラリー2018/日本スーパーラリーシリーズ(JSR)第2戦モントレーin嬬恋」に出場し、優勝しました。

カーNo.1で登場するヤリスSCRSはスピカレーシングファクトリー…ではなく、サスペンション等のアフターパーツを製造するキャロッセのクスコレーシングによってオペレーションされました。

クルーは今シーズンのFIAアジア・パシフィックラリー選手権で2連勝中のクスコレーシング・炭山裕矢/保井隆宏組が務め、映画のメカニック監修を担当された三枝豊和さんもメカニックとして参加。 さらにドライバー、メカニックともに映画で使用したスーツ、ウェアを着用してスピカレーシングとしての参戦(?)となりました。

このヤリスは、2015-16年の南アフリカ選手権にS2000仕様で実際に参戦した車両ですが、このままでは全日本ラリー選手権には参加できない仕様です。映画では基本的に封鎖された場所を走るので色々自由がききますが、JSRや全日本選手権では公道を使ってSSの間を移動(リエゾン)を行います。

つまり車検が必要ですが、南アフリカ仕様に準拠しており、このまま走行(車検取得)は難しいのです。競技初日の土曜日、SS6に到着したトヨタ・ヤリスSCRSには、なんと「仮ナンバー」が付いていました。

そしてSSの走行中はナンバーが外されています。

映画のプロモーション(劇中は非装着)という側面もあるのでしょうが、アクシデント等で「ナンバーが無くなっては困る」という切実な切実な事情もあったとのこと。見た目的には勿論こちらの方が良いですね。

そして、TC(タイムコントロール)を通過したヤリスから保井選手が降り、ナンバーを再装着しています。