【動画】新型トヨタ・クラウンは彫りの深い造形と、機敏になった走りに感心しました

2.5Lのハイブリッド・FR・スポーティグレード『RS』を基本とした試乗インプレッションをお届けします。

冒頭でも記したようにドイツのニュルブルクリンクで走りについて検証した新型クラウンでは、ハンドリングに相当な自信があるとのこと。

走り出してみると直進時、中立付近でのステアリング保舵力は適度に重く重厚な印象です。この力があまりにも弱いと(実際に出すかどうかはともかく)超高速のスピードを試す気にもならないのですが、その点でこの15代目クラウンは「行けそうだな」と予感させます。

コーナリングの進入でステアリングを切り込むと、素直にノーズがコーナーのイン側に向いてくれます。また、ステアリングを切って車体が曲がり始めた後に、そこからさらにステアリングを切り足していってもしっかりとシャシーが反応してくれることにも注目です。

機敏なハンドリングだけを目指すと逆に乗り心地が悪化したりもするのですが、そこはクラウン、もちろん良好なままです。

ここまでの高い次元での操安性と乗り心地の両立は、もはやサスペンション単体だけで対処できる領域ではないでしょう。新型プラットフォームTNGAの底力が発揮されてるということです。セダンクーペ的な新鮮ボディに熟成されまくった内装、そして走りも行けちゃうシャシーをゲットしたクラウン。とんでもなく尊い仕上がりになってますよ。

(写真/前田惠介、ウナ丼 動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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