この先はいまだ「特別な場所」。福島県楢葉町へ【「EVスーパーセブン」で東北大震災被災地をめぐる旅・その1】

また途中で立ち寄った常磐自動車道・四倉PAでは、そこから先の地域の放射線量が提示されている電子掲示板があり、この先が特別な場所であることを意識。

その後、広野ICで高速を降り、国道6号線(福島浜通り)など一般道を通って天神岬スポーツ公園を目指しますが、その前に津波被害の大きかった地区に震災半年後に建てられた被災地第一号の仮設商店街「浜風きらら」で休憩。そこには数軒の飲食店やお土産屋さんなどがありますが、フタバスズキリュウの形をしているという「海竜焼」を購入。

私は中にクリームが入ったものを選びましたが、クリームが中に入ったたい焼きのような感じでふわふわ。三時のおやつにぴったりです。ここから海の方向にはこの地域を見守るように「秋葉神社」があり、周辺には新しい家が少しづつ建ちはじめています。

 

もう少し海沿いを走ってみると、新しいテトラポット、そして新しくて大きな堤防が印象的。町も人も静かに、しかし着実に前に進んでいるのがわかります。

天神岬スポーツ公園に到着したのは東京を出発して約5時間後。ここで「EVスーパーセブン」のほか、今回の旅に同行している「三菱アウトランダーPHEV」や「日産リーフ」と合流し、夕は「アウトランダーPHEV」の100Vの2つのコンセントから電気を供給(給電)して、園内のオートキャンプ場でバーベキュー。

最大1500wまで使用できるとのことで、ホットプレートと炊飯器で美味しいご飯もいただけます。その後は公園内にある「東日本大震災復興記念碑」を、またしても「アウトランダーPHEV」からの電気でライトアップし、祈りを捧げます。アウトランダーPHEV大活躍です。真っ暗な中でのライトアップですが、周囲が真っ暗なので星がとても綺麗でした。

(吉田由美)