レースも折り返しに差し掛かろうとする55周目に大きな異変が起こります。2位を走っていた SUBARU BRZ R&D SPORTがトラブルのためにリタイア!これによって31号車 TOYOTA PRIUS apr GTが2位に浮上。
ドッグファイトで4位争いをしていたグッドスマイル 初音ミク AMGと LEON CVSTOS AMGは、表彰台圏内を争うこととなって行きます。
SUBARU BRZ R&D SPORTがリタイアしたために2位とのギャップが大きく広がったARTA BMW M6 GT3はそのままゴールへ突き進んでいきます。
そして2位と25秒という大差をつけて真っ先にチェッカーを潜り抜けたARTA BMW M6 GT3。見事なPole to Winを披露してくれました。
この優勝で高木真一選手は自身のGT300での優勝記録を19回として、記録を更新します。
2位には31号車 TOYOTA PRIUS apr GT、3位には11号車 GAINER TANAX GT-Rが入ります。
この富士500kmの流れで注目したいのはタイヤメーカー。優勝と2位はブリヂストン。3位はダンロップで4位はLEONのブリヂストン。途中まで2位を走っていたSUBARUはダンロップ。5位になったグッドスマイル 初音ミク AMGがヨコハマタイヤ。つまりブリヂストンがかなり優勢ということになります。開幕戦岡山では上位3台全てがヨコハマタイヤだっただけに、ここは注目しておきたいポイントです。
5月19〜20日に開催される第3戦「2018 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT 300km Fan Festival」はこれまでの鈴鹿戦と大きく変わり300kmレースというスプリント要素の強いフォーマットとなります。セミ耐久といえる富士500kmから比べれば要素はかなり変わってきますが、タイヤが締める割合はかなり高くなりそうです。
そういった着眼点で予選を見ていけば、鈴鹿の300kmレースを制するのは誰か?という予想も出来るかもしれません。
いよいよ今週末に迫った鈴鹿300km。いろいろな意味で注目の一戦と言えるでしょう。
(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)