対照的だったメルセデスとフェラーリ。1-2フィニッシュでメルセデスがコンストラクターズランキングトップに!【2018年F1第5戦スペインGP】

25周目、ライコネンのマシンが突然スローダウン。ピットに戻るもリタイアとなってしまいました。

同じく25周目にハミルトンがミディアムタイヤに交換。2番手ベッテルと約10秒の差をつけコースに戻り、独走状態を築きます。40周目、エステバン・オコン(フォースインディア)のマシンから白煙があがり、ターン4出口でストップ。バーチャルセーフティカーが導入されました。

この間にベッテルが2回目のピットイン。再びミディアムタイヤに交換しボッタスとフェルスタッペンの後ろ、4位に後退しました。

「メルセデスやレッドブルはステイアウトしているのになぜ……?」と不思議に思いましたが、レース終了後ベッテルは「僕たちのタイヤは最後までもたなかった。だから他のチームと同じストラテジーで走ることができなかったんだ」と話しています。

43周目にバーチャルセーフティカーが解除され、シャルル・ルクエール(ザウバー)とフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)の8番手争奪バトルが勃発! アロンソはポジションを譲るまいと懸命にブロックするルクエールを、メインストレートでパス。「母国でルーキードライバーに負けてたまるか!」という熱い気持ちが伝わる走りは、最高にかっこよかった!!

予想されていた雨は降ることなく、レースは終了。1位ハミルトン、2位ボッタスと1-2フィニッシュを決めたメルセデスは、他チームと圧倒的な差をつけ王者の力を見せつけました。

バーチャルセーフティカー中にタイヤ交換をしたベッテルは、フェルスタッペンに追いつくことができず4位でフィニッシュ。

ベッテルの2ストップ、ライコネンのリタイアが大きな痛手となり、フェラーリが首位だったコンストラクターズ・チャンピオンシップ争いは、スペインGPを終えメルセデス153ポイント、フェラーリ126ポイントと順位が入れ替わりました。

次戦はいよいよ伝統のモナコGP。昨年同様フェラーリの1-2フィニッシュを見ることができるのか、それともメルセデスがコンストラクターズ争いでさらに差を広げるのか、はたまた別のチームが勝つのか……!? 楽しみですね!

スペインGPリザルトは以下の通りです(ポイント圏内のみ)。

順位/No./ドライバー/チーム
1/#44/ルイス・ハミルトン/メルセデス
2/#77/バルテリ・ボッタス/メルセデス
3/#33/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
4/#5/セバスチャン・ベッテル/フェラーリ
5/#3/ダニエル・リカルド/レッドブル
6/#20/ケビン・マグヌッセン/ハース
7/#55/カルロス・サインツJr/ルノー
8/#14/フェルナンド・アロンソ/マクラーレン
9/#11/セルジオ・ペレス/フォースインディア
10/#16/シャルル・ルクレール/ザウバー

(yuri)

この記事の著者

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2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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