諸星陽一 タイのバンコク近郊で3月28日から4月8日まで開催中の「第39回バンコク・インターナショナル・モーターショー」でのマンロー・モーターの出展の様子です。
1960年代にインディアン（アメリカのバイクメーカー）のカスタムマシンでボンネビル・スピードチャレンジに挑み世界記録を達成したパート・マンローの名が冠されたモデルがバンコクモーターショーの会場に展示されていました。細身のフレームにV型ツインエンジンを搭載するヒストリックスタイルが異彩を放っています。
しかし、よく見てみるとなにかがちょっと違う雰囲気です。クランクケースからリヤホイールにかけて存在しているはずのチェーンが見当たらないのです。さらに近づいてみると左右のシリンダーが離れていたりなど、微妙にディテールに違和感があります。
近くにいたスタッフらしき人に聞くと、なんとこれは電動バイクだったのです。クランクケースのなかにはバッテリーが収まり、リヤホイールに取り付けられたモーターで走るという仕組みです。
モーターはボッシュ製、バッテリーはパナソニック、もしくはサムソンが用意されるということでした。このモデルはファーストジェネレーションで、最高速度は50km/h、航続距離は100kmですが、将来的には航続距離300kmを目指しているそうです。
スタイリングはヒストリックですが、スマートフォンでのモニタリングが可能など内容は現代的なものとなっています。
（文・写真：諸星陽一）
