タイでもっともシェアを持つトヨタはフルラインアップでお客様をお出迎え【バンコク・モーターショー2018】

タイのバンコク近郊で3月28日から4月8日まで開催中の「第39回バンコク・インターナショナル・モーターショー」でのトヨタの出展の様子です。

トヨタは乗用車・ピックアップトラックなどを合計した販売台数で25万台前後を販売(レクサスを除く)し、タイ国内でもっともシェアを獲得しているブランドです。

大きなシェアを持つブランドだけに車種を絞ったような展示ではなく、さまざまな層に対応した展示となっていました。メインステージには正規輸入が開始されるC-HRのモデリスタバージョンが飾られました。

昨年、日本にも輸入が開始され順調な台数を売り上げているハイラックスはタイで生産されているモデルです。タイにはさまざまなタイプのハイラックスがラインアップされています。

コンパクトモデルではヤリスとヤリス・エイティブ、ヴィオスといったモデルが目立ったところです。欧州でヤリスといえば国内ヴィッツのことですが、タイのヤリスはホイールベースが40mm長い2550mmで、全長も4mを超えて4145mm、全幅も1730mmと広くなります。搭載されるエンジンは1.2リットルです。

ヤリスが5ドアハッチバックなのに対し、4ドアセダンとしたモデルがヤリス・エイティブです。ヴィオスはヤリス・エイティブよりも少し大きなセダンで、1.5リットルエンジンを搭載します。

多人数乗車が可能なモデルについても人気が高いモデルで、イノーバとフォーチュナーが展示されていました。両車ともにIMVと呼ばれる共通性のあるフレームを用いたモデルです。イノーバはミニバンにカテゴライズ、フォーチュナーはSUVにカテゴライズされていますが、いずれも3列シートを持ち、多人数乗車を可能にしています。

タイのモーターショーでは即売も行われていますので、各社ともにバックステージに商談スペースを用意しています。トヨタの商談スペースは広大で、飲み物やスナックなどのホスピタリティも充実している印象を受けました。また、ハイブリッドシステムを体感できるVR装置なども置かれているのが他社とちょっと違う部分でした。

(文・写真:諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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