【ピレリスーパー耐久2018】欧州そのままの本気バトルで話題のST-TCRクラス。開幕戦の鈴鹿を制したのはModulo CIVIC TCR!

昨年のチャンピオンチームゼッケンとドライバー加藤寛規選手を擁し、高橋一穂選手などSUPER GTの現役選手や経験者などで布陣を固めた98号車FLORAL CIVIC TCRは目だったトラブルなく走りぬいていきます。

義務付けの3回のピットのうち3回目をギリギリまで我慢したGOLF TCRはピットタイミングのチャンスなどでラスト40分までトップに君臨、このまま逃げ切るかと思われていました。

しかし、フルコースイエローの間に無駄なく義務ピットを消化していったModulo CIVICは残り30分あまりの頃に再びトップに浮上!

そのまま逃げ切りをみせて2位以下を全て周回遅れとする122周でチェッカーを受けます。

シェイクダウンテストもままならない状態で5時間を走りきった97号車Modulo CIVIC TCR。新型シビックにとっては初優勝、CIVIC TCRを使ってスーパー耐久に、レーシングチームとして復帰した童夢としては2年連続の開幕戦優勝となります。

見事にデビューウィンを飾った新型CIVIC TCRのModulo CIVIC TCR。そのドライバーのひとりである中野選手の誕生日は奇しくも4月1日!まさにバースディウィナーというダブルハピネスを手に入れたのです。

新型に変更され、その戦闘力が格段に上がったと思われる新型CIVIC TCR。その中でもエースと目されるModulo CIVIC TCRの快進撃は今後も続くのでしょうか?それともAUDIやフォルクスワーゲンが巻き返すか?注目のST-TCRクラスはスーパー耐久シリーズの目玉カテゴリーになることは必至。

次戦のスーパー耐久シリーズ第2戦は4月28日(土)・29日(日)の2日間、宮城県のスポーツランドSUGOにて3時間×2グループのレースで開催されます。スプリント要素が強く、同時走行台数の少ない3時間の2グループ制レースでは、また違った展開を見ることが出来るかもしれません。

(写真・文:松永和浩)

 

この記事の著者

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松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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