【新型マツダ・CX-5試乗】価格は据え置きでも出力は15ps増。CX-5の新ディーゼル仕様に試乗

2017年2月にデビューした2代目CX-5がマイナーチェンジを受けました。

Lパッケージに全席オート・パワーウインドウを採用したり、ガソリンエンジン仕様のプロアクティブグレードでもパワーゲートを選択可能になったりといった装備改良を施しています。

が、なんといっても今回の改良の目玉はエンジンです。搭載されているガソリン2種とディーゼル1種類のすべてに大規模な変更が施されました。

ガソリンエンジンでの注目は2L・2.5Lとも低抵抗ピストンを採用するなどしてフリクションロスを減少、さらに効率のいいユニットとしたこと。また2.5Lエンジンではマツダの国内モデルとして初の気筒休止機構も盛り込みました。

一方のディーゼルエンジンも大きな進歩を遂げています。先行してCX-8に搭載されたこの改良型2.2Lディーゼルのポイントは出力が大きく向上したこと。前モデル比で15ps増の190psの出力と、同3.1Kgm増となる45.9kgmという最高出力を得ました。

これには新規採用の可変ベント式ターボチャージャーが大きく貢献しています。低回転域の厚い過給はそのままに最大ブーストを高めることができたおかげで、全体で出力が上乗せされる形となりました。

また、今回同時採用された超高応答マルチホールピエゾインジェクターによってより緻密な燃調コントロールが可能になり、絶対出力を追求しつつもクリーンかつ低燃費さも進化させています。

実際に試乗してみました。もともとマツダのスカイアクティブ-Dの2.2Lはディーゼルらしからぬ低圧縮(今回の改良で14.4にアップしましたが絶対的には低いです)によって、ムービングパーツが軽量化できていること等から吹け上がりがよく軽快なエンジンでした。

今回の改良では車重はそのままに出力・トルクともに増強したことで、車両全体の軽快感も相乗効果でアップしたことが体感できました。

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
続きを見る
閉じる