日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤー受賞! 世界販売30万台を達成! 日産リーフってなにが凄いのか

カーテクノロジーオブザイヤー受賞の理由を藤本さんにうかがう前に、まず日本自動車殿堂について説明しておきましょう。

日本自動車殿堂とは、日本における自動車産業・学術・文化などの発展に寄与し、豊かな自動車社会の構築に貢献した人々の偉業を讃え、殿堂入りとして顕彰し、永く後世に伝承してゆくことを主な活動とする団体です。カーテクノロジーオブザイヤーだけではなく、年間でもっとも優れた国産車を選定するカーオブザイヤーやインポートカーオブザイヤー、カーデザインオブザイヤーなどイヤー賞を設定しています。

「カーテクノロジーオブザイヤーをはじめ日本自動車殿堂のイヤー賞は、選考委員の中に元自動車メーカー出身のメンバーも含まれていますが、身びいきによる高得点を避けるため、評価特性を計算・解析し各賞選考委員の集団としての評価特性をレーダーチャートによって位置づけ、主管評価の客観化に努めているシステムを導入していることで、とくに公正なイヤー賞であると自負しています」(藤本さん)

今回、カーテクノロジーオブザイヤーに日産リーフが選ばれた理由について藤本さんは次のように語ってくれました。

「新型『日産リーフ』を選考委員がカーテクノロジーオブザイヤーに選定した理由は大きくわけて3つあります。
ひとつはユーザーの利便性を高めた『プロパイロット パーキング』を搭載したこと。2つ目がバッテリーやパワーユニットの改良により一充電航続距離400km(JC08モード)を実現したこと。そして、運転負担を軽減する『e-Pedal』システムを装備したこと。これらの優れた技術的特長が昨年発表された国産・輸入車のなかで最も優れた技術であることを選考委員の多くが評価したのです」

「プロパイロット パーキング」とはステアリング、アクセル、ブレーキ、シフト、さらにパーキングブレーキまですべて自動制御し、駐車完了するまでドライバーをアシストする機能。しかも、駐車スペースにあわせ後向き、前向き、縦列駐車を選択することができる最先端の自動駐車機能です。

駐車スペースの真ん中に収まるよう、自動でハンドルが動き切り返しを行うシーンを目のあたりにすると未来の技術だなと感心してしまいます。