■フォルクスワーゲン・ポロ
お手頃なクルマは国産車に限られたものではありません。その一台が3月にデビューしたばかりの新型「フォルクスワーゲン・ポロ」で、その価格は209万8000円~。スーツをピシッと着こなしているかのような清潔感あふれるスタイルの通り、中身も堅実。
特にクルマの土台には上級モデルの「ゴルフ」や「パサート」と同じく横置きエンジン用のモジュールコンセプト「MQB」を採用することでボディ剛性を高めたほか、歩行者を検知する自動ブレーキや全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール、後方死角検知機能、駐車支援システムなどの安全機能を搭載(一部グレードのみ)。
機能系ではスマートフォンとの連携が強化されており、地図や音楽などのアプリが車載ディスプレイを通して使えます。エンジンは1.0L直3ターボに7速DCTを組み合わせ、燃費は最良で19.1km/L。
■ルノー・トゥインゴ
パリで暮らす人々のセンスで仕立てられた「ルノー・トゥインゴ(171万円~)」も注目の1台。過度なメッキ装飾で着飾らずに品良くまとめられたボディは全長:3620mm×全幅:1650mm×1545mmと小柄で、エンジンを荷室下に収めてタイヤの可動域を拡大することで軽自動車と同等の最小回転半径(4.3m)を実現。駐車や狭い路地でも困らないほど小回りが利きます。
ちなみに、実用面では乗車定員は4名で荷室容量は174L(最大980L)と日常生活に支障がないレベル。エンジンは1.0L直3(71ps)もしくは0.9L直3ターボ(90ps)と小さいですが、約1000kgと車重が軽いため、思ったよりも軽快に走ってくれます。なお、燃費は0.9L直3ターボ搭載車で21.7km/L(JC08モード)を達成。ルーフが開けられるキャンバストップモデル(199万円)や、走行性能を強化した「トゥインゴGT(229万円~)」といった豊富なバリエーションも用意。
(今 総一郎)