ピュアEVのe-ゴルフを設定した基幹モデルであるゴルフはどうでしょうか。現行型のゴルフは2013年に登場。2017年5月のマイナーチェンジにより熟成を重ねています。現行型ゴルフの中古車は約950台流通していて、直近3カ月の平均価格の推移を見てみると、3カ月前は217万円だったのに対して、今月は207万円と10万円値落ちしています。
中古車の平均走行距離はほとんど変わっていないものの、年式によって値落ち幅はまちまちですが、大きな値落ちを見せているのが2015年式です。これはポロにも当てはまることですが、2015年式の中古車は初めての車検を迎えることが大幅な値落ちにつながっています。
2015年式の現行型ゴルフの平均相場は3カ月前191万円でしたが、今月は178万円までの値落ち。加えて、流通台数が240台と増加していますので、まさに現行型ゴルフの中古車を狙うならば2015年式がオススメです。グレードは装備の充実したハイラインの値落ちが目立ちます。
最後にディーゼルターボエンジンを追加したパサートです。現行型パサートはセダンとヴァリアントと呼ばれるステーションワゴンが2015年に登場しました。中古車はセダンが105台。ヴァリアントは112台流通しています。
直近3カ月の平均価格の推移を見てみると、セダンは290万から282万円で8万円の値落ち。一方のヴァリアントは330万から316万円と14万円とともに値落ちしています。これまでヴァリアントは人気が高く、高値安定傾向が続いていましたが、2月に入りようやく値落ちが始まり割安感が高くなっていますので、ここではヴァリアントに絞って狙い目を紹介しましょう。
パサートヴァリアントの中古車は登場した年の2015年式が約3分の2を占めています。最も流通台数が多いハイラインはこの3カ月で13万円の値落ち。コンフォートラインは10万円の値落ちを記録しました。コンフォートラインは流通台数が減少しているのに対して、ハイラインは増加しています。
さらに新車からの値落ち率を見てもハイラインのほうが上回っていますので、パサートヴァリアントの中古車もハイラインが狙い目と言えるでしょう。VWの人気モデルであるポロやゴルフ、パサートヴァリアント。初回の車検を迎えた2015年式、そして装備が充実した上級グレードのハイラインのお得感が高くなっており、まさに買い時を迎えています。
(萩原文博)