ソアラの売り物は、なんといってもクラウン並みの装備にある。これがなかったら、逆にこれほどの絶対的人気もないはずだ。すべて自動、自動、エレクトロニクスの枠を極めた豪華装備の数々はステイタスの証明でもある。
TEMCサスやECTオートマ、ECSブレーキがハードの代表なら、室内に網されたエレクトロニクスのソフトウェアはディスプレイメーター、オートドライブ、トンネルモードスイッチ、オートエアコン、スーパーモニター、イルミネーテッドエントリーシステム・・・などなど。すべての操作法を覚えるには1ヵ月くらいかかるかも。
新車価格約370万円也のリミテッドでも、そのうち200万円くらいは装備のお値段と思えるほどだ。
つまり、この豪華装備を取ってしまうと素ソアラといってよい。しかし、レースに装備なんて必要ない。ただ走るだけのマシンだからだ。宿命的にボディの重い高級車やセダンがレースに登場しないのは当然だが、超高級車でレースをやる・・・レーシングソアラの魅力、ここに極まれり!
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爆発的人気を誇っていたソアラのレーシング仕様はいかがでしたでしょうか? このJSSソアラがドリキン土屋選手ドライブによりFISCOをドリフトしている姿…見たかったですね〜。それにしても「豪華装備を取っ払うと素ソアラ!」=レーシング仕様!! なんか名言のような気がしなくもないです!
[OPTION 1984年10月臨時増刊号より]
(Play Back The OPTION by 永光やすの)