谷田部のストレートは走れるけど富士のコーナリングはできるの? OPT300ZX耐久レース挑戦! その4【OPTION 1984年11月号より】

無謀にもストリートチューンド+αのフェアレディ300ZXで世界耐久レースへ挑戦!と宣言した我がOPTION。HKSや東名自動車などレースのスペシャリストたちを無理矢理?味方につけ、夢を広げています。

想像ですが、隣のオートスポーツ誌編集部から「おバカなOPTがまた大馬鹿なことを言ってやがる!」との罵声が聞こえてくるような…。とはいえ、OPTは挑戦し続けます! 今回その4では、レース参戦にあたってのアウトラインを見てみましょう。

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OPT300ZX、舞台は谷田部からFISCOへ!

耐久用300ZXのアウトラインはこうだ!

ストリート仕様からフルチューンした300ZXで、サーキットを走れるか。こいつは問題だ。というのもOPTはエンジンチューンなら強力なコネがあるのだが、サスペンション他、コーナリングとなると不得意である。これも最高速とかゼロヨンばかりの「ストレート一直線主義」だったからだ。

しかし、そのエンジン耐久性や走りの追求のため、本格的にレースチャレンジすることに決定した。いくら直線が速くてもコーナーでずるずるしてたらカッコ悪いからね。

とはいえ、レース挑戦はハンパじゃできない。最新のフェアレディZがサーキットに登場しないのには理由があるからだ。まずボディが重くて加速が重要なレースに向かない。新型V6用のチューニングパーツがない。ましてサスペンション関係のスポーツキットなどどこも開発していない。

日本の自動車レースとは、とくに市販車ベースのツーリングカーの場合、メーカーがパーツ開発したスポーツキットが無い限り不可能に近いという環境にある。NEWフェアレディがレースシーンに現れないのも当然なのだ。

ここにOPTのチャレンジ魂が燃える!

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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