やっと登場した日本初のミッドシップカー「MR2」。始動したチューニングカーをチェック! その1【OPTION 1984年10月号より】

<チューニングメカ>

アルファMR2は、HKSのAE86用システム3キットを改造し、MR2の狭いエンジンルームにまとめている。ターボのパイピングはEXマニを加工してターボを付け、エンジン上部の横(バッテリーとエンジンの間)で水冷インタークーラーを通っている。使用したタービンは日立HT25。これにHKSのFコン、ツインパワー、リターダで燃料系、点火系を強化している。

エンジンはトモエ製ターボ用ピストンを使い、圧縮比を9.4から8.5に下げ、ブースト圧を0.8kg/cm2に設定し、ブルーのインジェクターにしている。またエンジンルームの冷却を考えてボディ下面から電動ファンと2本のダクトを使用しているのはアイデアだ。

マフラーはフジツボ製の4本出しを使用した。短期間に仕上げられたストリート仕様としては、なかなか高レベルの仕上がりである。

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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