コネクテッド技術やシェアリングエコノミー、自動運転やEV化など自動車業界に幾重にも変革の波が押し寄せてきています。
新しいテクノロジーを知り活かさなければ時代からこぼれ落ちてしまいそうに感じる昨今。ともすれば、これまでのクルマ作りが古い価値観として隅に追いやられてしまうがごとき変化のスピードの速さに、旧きを愛する自動車ファンにとっては少々息苦しい時代がやってきたようにも感じます。
そんないまだからこそ先人の意見に耳を傾け、自動車とは何たるかという足もとを見直す時期なのかもしれません。技術ももちろん大事ですが、根底に流れるクルマ作りへの深き知見と思想。それらは、過去に学ぶしかありません。いくつかの自動車メーカーは、ヘリテージの大事さに気づきはじめています。
しかし一般ユーザーの立場としては自動車開発の歴史に触れられる機会はそうはありません。蔵書をひもとくか、インターネット上の二次情報を調べるくらいでしょう。残念ではありますが、すでに語り尽くされた内容をトレースするしかありません。
しかし、もっとリアルに自動車史を体感できるとしたらどう思われるでしょう。実際に開発にたずさわった著名エンジニア&デザイナーさんによる生トークが拝聴できる機会が用意されているのです。それもかなり、魅力的な内容で。
主催するのは「クルマ塾」という団体。「永年に渡り自動車の発展と、人々の生活との関わりをつぶさに見つめてきた自動車ジャーナリストを中心に構成される非営利組織」であり、実行委員は自動車メディアを支えつづけてきたエディターや元出版社のボードメンバー、ジャーナリストなどにより構成されています。
これまで、自動車メーカー広報担当者を対象としたインナー向けイベントを皮切りに、東京モーターショーでは自動運転とEVに関するディスカッションを主催したりと積極的な活動を行ってきたクルマ塾。
その根底にあるのは、自動車メーカーやメディアによる「ビジネス視点」ではなく、あくまで生活者の視点でクルマと生活のあり方を考えながら、クルマのある生活へ興味・関心を持ってもらうことでより豊かなモビリティ社会の創造に寄与していきたいという崇高な思いです。
そのクルマ塾が新たに仕掛けるアクションが「レジェンド講演会」というイベントなのです。