転がり抵抗低減、ウェットグリップ向上、ロングライフを両立した、トーヨータイヤの低燃費スタンダードタイヤ「SD-7」

会社名を2019年1月1日付でTOYO TIRE(トーヨータイヤ)に変更すると発表した東洋ゴム工業から、新しい乗用車用低燃費スタンダードタイヤ「SD-7」が発表されました。

新スタンダードタイヤの「SD-7」は今年4月1日(日)に発売を開始。発売時は全21サイズが用意され、価格はオープンプライスになります。

一般的に低燃費タイヤは転がり抵抗の低減とウェットでのグリップ確保という、相反する要素をどう成立させるかがポイント。さらに、転がりやすくなることで、摩耗が進むのを抑制する耐摩耗性能(タイヤライフ)を向上させていくことが、低燃費タイヤ開発における課題でもあります。

新タイヤの「SD-7」では、低燃費性能と耐摩耗性能を高い次元で両立し、タイヤラベリング制度における転がり抵抗「A」、ウェットグリップ性能「c」を取得。

同車独自の材料設計基盤技術「Nano Balance Technology」を使ったトレッドゴムの配合設計をはじめ、高いシミュレーション技術によるパターンデザインの採用などにより、従来品の「TOYO TEO plus」よりも転がり抵抗が17%低減されています。

具体的には、タイヤトレッド幅が広いワイドトレッドにより操縦安定性に寄与するとともに、外側からの力による変形に強い高剛性リブパターンによって摩耗ライフと転がり抵抗の低減を両立。さらに、タイヤの剛性を引き上げ、操縦安定性を向上させる「高硬度プライトッピング」と、軽量化による剛性低下を防ぐ「高硬度ビードフィラー」の採用により、操縦安定性が向上下としています。

さらに、耐摩耗性能(摩耗ライフ)も12%向上しています。先述したように、相反関係にある転がり抵抗とウェット性能、耐摩耗性能をバランスよく向上させ、快適な乗り心地や高い静粛性なども実現した「SD-7」。同社では、同タイヤを低燃費スタンダード系として拡販していくとしています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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