【レクサス・RX試乗】待望の3列シートモデルは乗り味を変えずに利便性を向上

RX450h Lはホイールベースは2790mmで5人乗りモデルと同じですが、室内長は545mm延長され、2775mmまで延長。車両重量は2240kgと約100kg重くなっていますが、燃費性能はJC08モード燃費で17.8km/Lと優れた燃費性能を実現しています。

RX450h Lはサードシートでも大人がゆったりと過ごすことのできるスペースを確保しているだけでなく、サードシートへのスムーズにアクセスできるようにセカンドシートをレバー操作で前倒しして、前方に移動できるウォークインモード機能を追加。さらにサードシート用のエアコンも装備し、全席で快適に過ごせるように配慮されています。

サードシートを使用していても、フラットで十分な容量のラゲージスペースを確保。サードシートはセカンドシートサイドのトリム左側とラゲージサイド左側のボタンによって電動格納が可能。さらに、セカンドシートの背もたれを倒すと、フラットな床の広大なスペースが出現します。

RX450h LはRX450h バージョンLとほぼ同じ装備となっており、歩行者検知機能付衝突回避支援タイプのプリクラッシュセーフティシステム、全車速追従機能付レーダークルーズコントロールといった4つの機能がセットになった先進運転支援システムのレクサスセーフティシステム+をはじめ、セミアリニン本革シート、セキュリティ機能が強化されたイモビライザー&侵入センサー付きオートアラームなどが標準装備されています。

RX450h Lに乗ってみると、まず高い静粛性に驚かされます。システム合計230kw(313ps)を発生するハイブリッドシステムは車両重量2トンを超えるボディを静かにそしてスムーズに加速してくれます。高速道路の追い越し加速はもちろんですが、ワインディングを走行してもストレスを感じるシーンは全くありませんでした。

全長は長くなっているものの、運転したときの取り回しなどは5人乗りのRXとほとんど変わりません。サードシートを使用してもラゲージスペースは確保されていますし、サードシートを格納すれば、大きな荷物もラクラク搭載できるのは魅力ですし、強いセールスポイントになります。

RX450h Lの車両本体価格は769万円。ほぼ同じ装備のRX450h バージョンLが729万6000円なので、39万4000円高です。しかし、サードシートがあることや広いラゲージスペースの利便性を考えると3列シート仕様のRX450h Lが断然オススメです。

(萩原文博)

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この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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