フットワークも決まって来た! ホンダ・シティミッド化計画・その4【OPTION 1983年10月号より】

ただし、重量は770kgと重くなっている。サスペンションには大小のモディファイはある。基本的なレイアウトはシティのフロントサスを4輪に配した4輪独立懸架のストラットだが、ノーマルのままで4輪ストラットにすると、エンジンの無くなったフロントサスは硬すぎてしまうために、パル・インターナショナルでスペシャルダンパー&コイルスプリングを製作してもらっている。もちろん、リヤサスも変更してあり、ジョイント部はピロボールとし、基本的な剛性を高めている。

当初、ノーマルサス流用の時は限りなくオーバーステア傾向であったが、今回のテストではニュートラルに近いオーバーステアとなっていて、ほぼ満足のいく設定となった。

サーキットラップではコンマ以下で良くなった程度の差だが、そのドライバビリティには大きな差があり、走行フィーリングは2秒は速くなっている気がするほどだ。

コーナー突っ込みでノーズをインに向けることは安易でドリフト走行でもグリップ走行でも意のままにチョイスできるドライバビリティを味わえる。ただハイスピードコーナーになると、リヤのグリップ力は弱くアクセルオンでテールを振ってしまう。次回改造に乞うご期待!

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NOVAのレーシング技術&ノウハウを多用し、フットワーク系チューニングは先が見えてきました! では、次回その5をお待ちください!!

[OPTION 1983年10月号より]

(Play Back The OPTION by 永光やすの)

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この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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