今見ても価値がある平成初期の名車『平成アーリーズ』を紹介するコーナー。90年代から00年代初頭の特徴あるモデルを紹介していきます。
平成11年(1999年)に登場したS15型シルビアはボディサイズを5ナンバー枠にダウンサイジングしたことで話題となったモデル。FRの駆動方式にターボエンジンをラインナップしていることから現代でも人気が高く、街中でもよく見かけますね。
しかし今回紹介するのは2000年に登場したオープンモデル『ヴァリエッタ』です。これはNAエンジンを搭載したスペックSというグレードをベースにフルオープン仕様としたものでした。
屋根が開くモデルはS13時代にソフトトップの『コンバーチブル』というものが存在していましたので、シルビア史上初というわけではありません。しかしこのヴァリエッタが特殊なのは、ルーフが2分割のハード素材でできているCC(クーペカブリオレ)方式だったことです。
オープン時にピラーが残らないフルオープンでのCC方式は日本初でした(ピラーが残るタイプでは1990年のトヨタ・ソアラのエアロキャビンが先行)。電動メタルトップの開閉に要する時間は20秒ほど。ルーフを閉じればテールが長めの完璧なクーペスタイルになります。
なおヴァリエッタのもうひとつの大きな特徴はフルオープンモデルでありながらリアシートが備わっていることです。
大人4人が乗ることは厳しいですが、小さな子供と一緒のドライブなら問題なく行えるでしょう。