【平成初期の名車列伝】シルビア・ヴァリエッタは実用度高い5ナンバー・4人乗り・電動オープン

さて、このヴァリエッタの2018年現在の状況を見てみましょう。生産台数が1000台強と非常に少なかったため中古車の入手はなかなか容易ではありません。ただし極端なプレミア価格が付いてるわけではなく、100〜150万円ほど出せば購入できます。

また今回、オーナーのYoshitoさんに乗り続ける上でのチェックポイントを聞いてみました。

するとAピラー頂部のルーフ開閉確認センサーが壊れがちなので注意が必要とのこと。

Yoshitoさんは車両を中古で買った当初、この不具合原因特定ができず、ルーフ開閉ボタンを押してもまったく作動しないメタルトップに焦ったそうです。また、トランクリッドの開閉をチェックしているセンサーも壊れがちです。閉じているにも関わらず車体側は「問題アリ」と判断し、走行中に警告灯が点き、警告音をピーピーと流し続けてしまうそうです。

このトラブル発生時には一度停車して降り、トランクリッドを手動で一度開閉し「今閉じましたよ」と車に教え込んでやる必要があるそうです。何のためにセンサーが付いているの?とちょっと矛盾してるような気にもなりますが、機械と対話してるような感覚が微笑ましい気分にもなりますね。

さらに、クォーターウインドウの電動開閉機構部もトラブルが起きやすく、ほとんどの個体で経年劣化による故障が起きているとのことです。

こうした各部を修理していくまでに多くの時間とお金をかけたYoshitoさんですが、ヴァリエッタを手放すつもりはないそうです。

フルオープン4シーターという珍しいパッケージの上にもともとの生産台数が少なく、かつ発表から18年が経過して残存数は減るばかり。それと反比例するかのように注目度が上がっているのがちょっと嬉しいから、というのが乗り続けたいと思う理由のひとつだとのこと。

SUVとミニバン全盛の今、5ナンバーのクーペカブリオレが出て来る可能性はとっても低いですから、ヴァリエッタの価値はまだまだ上がりそうです。

(写真・動画・文/ウナ丼)

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Yoshitoさんのプロフィール – みんカラ
http://minkara.carview.co.jp/userid/2310232/profile/

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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