【東京オートサロン2018】ジーンズで作ったシートやトラックドライバー専用シートなど、ブリッドが見せた斬新発想

スポーツシートの代表メーカーであるブリッドのブースは多彩な提案が満載。シートの可能性を大きく広げる展示にあふれていました。

まずはシート表皮への新たな提案。これまでのファブリックやスエードから大きく飛躍した発想をカタチにしたのが、デニム地を表皮に配したスポーツシートです。シート地はデニム県であるメイド・イン・岡山の素材。「ベティスミス」というレディースジーンズのメーカーとコラボから生まれています。

一般の人が近寄りがたいハードなイメージのフルバケも、デニム地に変えただけであら不思議、とたんにカジュアル度が増します。

新品のリジッドデニムのようなインディゴブルー、履きこんで色落ちしたようなカラーのブリーチブルーと、デニムパンツと同様のカラーバリエーションを揃えており、どちらも来場者は興味津々でした。

ただし、まだ研究開発途中で、耐久性や雨の日に濡れた服で乗りこんだ際の色移り性能など、自動車の内装がクリアするべき数多くの案件のチェックをしている段階なんだとか。

もうひとつは、バケットシート培った身体をホールドする性能を職業ドライバーにも使ってほしい、と考えられたのがトラックドライバーシート「ZAOU」(ザオウ)。

サイドサポートはしっかり盛り上がった形状で、疲労や腰痛に悩むドライバーから支持されそうな予感がプンプン。また、高い着座位置に乗りこむ必要のあるシートですから、座面はフラットに作られています。シートバックもキルティング風のステッチが入りゴージャス感を演出しています。

トラックドライバーの感性に寄り添った仕上げのザオウは、ダイナ/トヨエースなどの小型からいすゞギガ級の大型トラックまで網羅。この春に発売予定です。

そのほか、これはぜひとも市販してほしいのがフルバケZETAⅢの「KING」バージョン。ドリキン土屋圭市さんのイメージカラーのグリーンをアクセントに使ったとってもかっこいいモデルでした。土屋さんのトークショーも大盛況だったようです。

ブリッドブースではおなじみ、20脚以上のラインナップを実際に座って試せるエリアも展開。オープンから閉館まで終始、お客さんがごった返していました。会場特価のアイテムも多くあり、立ち寄る人の満足度を考えられファンを大切にする姿勢が感じられました。

(畑澤清志)